事業・活動

令和7年度 社会のモラル・ルール・マナー『ポスターコンクール』優秀作品

小学生の部 最優秀賞

味酒小学校 高田京依さん


中学生の部 最優秀賞

久米中学校 土居奈央さん


一般の部 最優秀賞

今治精華高校 平塚紗理奈さん


小学生の部 優秀賞

愛媛大学教育学部附属小学校 寳來大地さん


中学生の部 優秀賞

三津浜中学校 岡田ゆうさん


一般の部 優秀賞

松山工業高校 上田莉子さん


一般の部 優秀賞

松山工業高校 堀川琴都さん


審査総評

 今年はやや応募数が減りましたが、斬新な発想の優れた作品が多くありました。ポスターを制作する際は、まず着想して構想を練り、色と形で構成を考えます。構成を考える具体的なものは、主にイラストとキャッチコピー・レタリングになります。ポスターは伝えたいことをどう工夫するかが目的ですから、この一連の作業がポスターをデザインする・制作するということになります。
 今回の入賞作品は、大胆な画面構成、豊かな構想力、斬新な着想・発想、工夫されたキャッチコピーやレタリングなど、魅力に溢れていました。
 小学生の部最優秀作品は、大胆な画面構成で訴えたいことを強調しています。水彩絵の具とフェルトペンを有効に使っているのも斬新です。今は安価で発色のよいフェルトペンがいっぱいありますから、積極的に使ってもいいと思います。優秀作品は今どきの問題を優れた表現力でイラストを描いています。水彩絵の具を上手に使って発色がとてもいいです。
 中学生の部最優秀作品は、一見してコラージュ(写真や紙などを貼り付ける技法)で何かを貼っているのかと思わせますがゴミを1つ1つ丁寧に手描きしています。それが全体では猫になり、「見捨てないで」というキャッチコピーに2つの意味を持たせています。素晴らしい発想力と表現力です。優秀作品は、シンプルな画面構成ですが、スマホを持って危険を作り出すのが運転手という発想を逆転して歩行者にしています。今までになかった発想です。
 高校生・一般の部の最優秀作品は考えさせられる作品です。しかも表現材料が鉛筆のみというのもチャレンジです。「無関心が色を奪う」というキャッチコピーが何を訴えているのか。手の中の目は被害者なのか加害者なのか。マザー・テレサの「愛の反対は憎しみではなく、無関心です」という有名な言葉がありますが、それにも似た深さを感じます。優秀作品は2点選出しました。どちらもシンプルな画面構成ですが、訴えたいテーマを端的に表現しています。シンプルであっても見る者を引きつけ考えさせる魅力があります。

 今回の審査でも斬新なアイデアの作品がありました。この「モラル・ルール・マナー ポスターコンクール」は表現材料や表現方法・画面の大きさといった応募規定をできるだけ少なくしています。今までにない先進的で自由なコンクールを目指しています。ポスター制作といったら水彩絵の具やポスターカラーといった既成概念を越えて、パソコンやタブレットを使ってもいいですし、写真を使ってもいいです。アナログでもデジタルでも結構です。今後も自由な発想で作品づくりに取り組んでいただき、多様な作品の応募があることを期待しています。

審査委員長 其田建一郎  


審査員

愛媛県美術教育連盟顧問 其田建一郎 先生(審査員長)
松山市美術主任会顧問校長 児玉正人 先生
松山学院高校 八木誠一 先生
学校教育課美術担当指導主事 飯尾美希 先生
松山市教育委員会教育支援センター事務所長 越智文子 様
松山市青少年育成市民会議 三役/事務局長

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